片腕マシンガール

江口寿史がチラシのイラストを描いているので(http://vivakuso.web.fc2.com/handbill_02ka/machinegirl/machinegirl.html)、気になって観に行った。
もう今年度ぶんの血と臓物は許容量に達したはずなんだけど、またしてもスプラッター。でも、この映画の場合は基本はスラップスティック・ギャグなので、血しぶきが噴きだしても笑ってしまうし、日本映画の伝統美も感じさせる。
意外に映画としてもちゃんとしており、全体的にカット割りは細かいけれども殺陣のシーンはたまにカットが妙に長かったりして、メリハリが効いている。また、天ぷら粉がついた腕が油の中に入って腕ごと天ぷらになったり、おっぱいドリルとか、思いついたとしても馬鹿馬鹿しすぎて普通はやらないようなアイディアを実際にやっているところも楽しい。役者、特に女優陣は大根ばかりだが(可愛いけど)、むしろB級っぽくてよい。
ただ、もう少しはじけてもよかったかなとも思う。主人公の武器も最後までマシンガンで通したほうが美学として成立するのではないかと思えるし、演出やカメラワークが良いだけに、脚本がちょっと弱いなと感じてしまう。
本編の前に、この映画の楽しみ方を解説する短編が上映されたのだが、これが一番笑えた。こういうのを観ると、映画はやはり映画館で観るべきだなあと思う。