ゆるめるモ!×箱庭の室内楽 CDリリースパーティ


ゆるめるモ!クルミクロニクル、ベルハーと、これはもうオレのためにあるようなライブだと勝手に思って大雪の中、渋谷へ。
入場が遅れたのでロッカーに荷物を入れようとしたらもうゆるめるモ!が始まってしまっていた。「逃げろ!!」には間に合った。
クルミクロニクルは10月に観て以来だったけれども、ちゃんとCDも買って毎日のように聴いていた。まだ歌が不安定なところはあるけれども、ライブ活動を精力的に行っているせいか、ステージでのパフォーマンスは格段に上手くなっていた。これまた自分勝手に想像するに、彼女が自身で目標値を定めてそこにまずたどり着こうという、地に足がついた努力目標があるように思えた。この子は本当にいいね。物販でちょっと話もできたのだけど、「純朴」という表現がぴったりなくらいに素直で愛想が良かった。
ベルハーのライブはこれで3度目かな。アルバムは歌唱がとても不安定に聴こえるのだけど、ライブでは決してそんなことはなくて、むしろ上手いしダンスも魅せ方がいい。パフォーマンスは安定しているけれども何をやらかすかわからないというのが、ベルハーの魅力だ。
昆虫キッズもよかった。女性がベースを担当しているバンドにハズレはない、という法則がここでも証明された。
箱庭の室内楽は、箱めるモ!のCD以外では聴いたことがなかったのだけど、これはいいぞ。11人編成でホーンセクションもあるけれどもビッグバンドという雰囲気ではなく、むしろ音はミニマル。そのあたりが「箱庭」なのだろうけれども、これはいいネーミング。
ほとんど間髪を入れずに、総勢18名(ゆるめるモ!はメンバーの一人が受験のため活動休止中なので)による箱めるモ!。

箱めるモ!

箱めるモ!

表ジャケットはWEEZERで、裏ジャケットはGang of Four。Tシャツも買った。
10分を超えるクラウトロック「SWEET ESCAPE」はハシダカズマと共演した動画をYouTubeで観てはいたけど、フル構成のバンドと共演することで威力が倍増。そして「花のドイリー」がバンド演奏と相性がいい、というのは発見だった。
もちろん「箱めるモ!」の曲もどれも素晴らしく、いまだに「アイドルとロックの融合とか」言っている評論家やサブカル人種たちは土下座してその程度の表現しかできない己を戒めるべき。といってオレ自身も上手く表現できないのだが、言語化できない、既存のカテゴリーに当てはめることができない、というのはとても素晴らしいことだと思う。
とにかく、このライブに行ってよかった。本当によかった。