駅に着いたとたんに雷雨に見舞われ、徒歩で数分とはいえ傘もささずには辿り着けそうもなく、もとより傘が本来の役に立つとは思えないような豪雨だったため、古炉奈でコーヒー。おかけで、古本市で買ったクリスティーの『そして誰もいなくなった』を一気に読み終えることができた。原題が『TEN LITTLE NIGGERS』であることにまず驚く。同名の童謡からの引用とはいえ、今でも英語圏ではこの題名で書店に置かれているのだろうか。
特にミステリ好きというわけではないので、今さらながらに読んだわけだけれど、『かまいたちの夜』をやっていたせいか途中でトリックはわかった。
こういうちょっと古い文庫本は、解説が面白い。クリスティーの作品名に童謡からとったものが多いという話から、唐突に日本の猥歌に話が飛ぶあたり、酔っ払って書いているのかと。