知り合いに頼まれてSuper Tangentを買っておいたのだが、今度会って手渡しするまでは自由に使ってよいということなので、いじってみた。
質感や色はiPod shuffleそのものといえるが、shuffleよりも少し厚みがあり、一体成型ではないので表パーツと裏パーツの間に隙間があるし、LED部分にはわずかなヒケが。シリアルナンバーが裏側にシールで微妙に斜めに貼られているが、その番号が「0004XX」。日本で発売されてから1ヶ月ほど経ってから買ったのに、まだ400台程度しか作ってないのか。USBのキャップは、最初は隙間なくはまっていたのに、一度はずしてまたつけるとわずかに隙間が。
表側の操作ボタンは普通に動作する。しかし、本体裏にあるスライドスイッチは、左側のモード切り替え用のが4段階もあるので、やや操作しづらい。右側のは2段階しかないが、左右のスイッチで切り欠きが同じ大きさになっているため、途中までしかスライドできなくて気持ちが悪い。
同梱のCDに、ファームウェアをアップグレードするためのソフトウェアが入っているが、インストーラで「Web Site」を選んでも、ブラウザでエラーになる。なんと、URLが間違っているのだ。スゲエ。
イヤホンがまた、ケーブルの取り回しが無駄に複雑になっていて、まあ絡まること。でも、ケーブルが左右に分かれる部分に結構丈夫な金具とごく短いストラップがついていて、これはいいかも。その短いストラップにネックストラップをつけてもいいし、クリップでポケットにつけてもいいし。
バッテリーがわずかに充電されているようなので、さっそく聴いてみた(MP3のサンプル音源が3つ、予め入っている)。音は普通かな。デフォルトでイコライザがスーパーベースになっていたのでノーマルにしてみると、単に音量が小さくなるだけのような。スーパーベースというのが、高域をカットして音量レベルを上げているだけのような気がしないでもない。
音楽データの転送は、特別なソフトウェアを使うのではなく、単純にドライブにコピーするだけ。フォルダごとコピーすることができるのに、フォルダ移動の操作ができないというのはいかがなものか。
FMラジオを聴く。さっきイコライザに使ったスイッチが、FMラジオの場合は欧米/日本のバンド切り替えスイッチと兼用になっている。ということは、FMラジオのときにはイコライザは使えないというわけだ。周波数のUp/Downボタンを操作すると、「eight two point five」みたいな感じで英語で周波数を教えてくれる。が、ボタンを押すたびにイチイチ言うので、数回操作しただけでイライラ。一応、ちゃんと受信はできたが、当たり前だが、体を動かしただけで感度が変わってしまうので、移動中は実用にはならないだろう。また、周波数をスキャンして受信ができると、否応なしにその周波数がプリセットされてしまうようだ。プリセット周波数を呼び出すと、再び「preset one, nine zero point three」とか始まって、またイライラ。
ボイスレコーダー。説明書どおりにやってみたけど、ちっとも録音されません。バッテリーの残量が少ないと駄目らしいので、ちゃんと充電してからまたやってみよう。
やっぱりパチものはパチもの、ということで。AppleがFMラジオという選択肢を採用しなかった理由もよくわかった。