マイクロスケープ

マイクロスケープ [DVD]

マイクロスケープ [DVD]

金属、プラスチック、植物、昆虫など、いろいろなものをひたすら拡大していくというもの。去年買っておいたのをやっと観た。
倍率の限界近くになると色彩が失われることもあってどれも似たような映像になってしまい、無機物は原子が整然と並んでいる状態に行き着くし、有機物はぼやけてわからなくなる。しかしこのDVDの面白いところは、対象を拡大していく様子をシームレスで切れ目のない一連の動画で表現していることである。肉眼のレベルから原子レベルにまで至るには何種類かの顕微鏡が必要なはずだが、その違いを意識することなしにほぼリニアに拡大されていくので、スケール感がわかりやすい。
生物の場合に顕著なのが、拡大していくとまた同じような構造が現れるというもの。まさにフラクタルで、これはちょっと感動した。
また、これはメイキングを観てわかったことだが、微細な構造にも奥行きがあるし場所によって構造の複雑さも異なるわけで、ひとつのフレームの中でも複数の顕微鏡による映像が合成されているそうだ。