陰陽道

陰陽道 呪術と鬼神の世界 (講談社選書メチエ)

陰陽道 呪術と鬼神の世界 (講談社選書メチエ)

陰陽道に関する知識といえば『帝都物語』で得た程度のものしかないので、常識程度のことは知っておきたかったので読んでみた。
そもそも陰陽説と五行説を一緒くたに「陰陽五行説」としてはいかんとか、陰陽寮で行われていたことイコール陰陽道ではないとか、それなりに収穫はあった。
しかしこの著者は昨今の陰陽道ブームを面白く思ってはいないようで、「小説やマンガでは○○だが、実際には××だった」という言い方をよくしている。最近流行りのキリストの子孫の伝説と同様、どうせこんなのは一過性のブームでしかないしフィクションが史実と違うと言ったところで仕方がないだろうに。