園田健一『砲神エグザクソン』2

砲神エグザクソン(2) (アフタヌーンKC)

砲神エグザクソン(2) (アフタヌーンKC)

やっぱり面白いよ、コレ。
慣性制御という異星人由来の技術があるのだが、これはその名のとおり慣性を操ることができるので、敵の攻撃をある程度は打ち消すことができる。この技術はかなりの電力を消費するので、発電能力がそのまま慣性制御の能力として現れる。主人公ロボは反物質と常物質の対消滅によるエネルギーを直接電力に変換でき、この点で敵の異星人よりも勝っているのだが、主人公ロボの反物質というかロボそのものが元をただせばその異星人の失われた遺物であるらしい。また、主人公ロボは発電力は強力なものの、電力を消費するときには自身の金属部品が帯磁するので消磁する必要があったり、周囲の電子機器が一斉に異常をきたしたりもする。
この漫画はビジュアル的にはチャラいけど、こういった設定は結構ちゃんと練られていると思う。敵味方ともロボの巨大さや兵器のパワーはスーパー・ロボット的なのに、その根本にあるテクノロジーは光子力でもイデでもなく、現時点でももう少しで手が届きそうな技術であるというのが面白い。
というわけで、今日、残りの5冊を大人買いしてきた。増刷していないらしく新刊ではもう手に入らないので仕方なく古本だけど、もうちょっと人気があってもいいのに。