とんかつ食べある記・札幌編

最近出張が少ないし、あっても辺鄙なところだったりしたので、丸五にもすっかりご無沙汰。と、意識し始めるとたまらなくなって、ムラムラと肉(とんかつ)欲が沸いてきたので、ネットで調べて行ってみた。
とんかつ すみだ川
店は、狭い入り口を入ってさらに狭い階段を上った2階にあった。ちょっと一見さんは入りづらい店構えだが、むしろこういう店のほうが信用できる。実は先週PARCOの上にある、店構えだけは奇麗なとんかつ屋に行ってきたのだが、大ハズレだったのだ。
店はやはり狭くて古い。そして汚い。まあ許容範囲だなと思ってロースとんかつ定食1850円を注文したところで、先客の熟年バカップルが揃って煙草を吸い始めたため、店のおばちゃんに他に席はないかと尋ねたところ、さらに上の階の小上がりに通してくれた。ちゃんと新しいおしぼりとお茶も出してくれて、サービスはまあまあ。しかし、自分が吸わなくなったからというわけではないけれど、こんな狭い閉め切った店で煙草なんて暴力以外の何ものでもあるまい。
待つこと20分、かなりこんがりした色の大きめのとんかつが到着。目黒のとんきほどではないが、衣は薄めでカリっとしている。まずは塩で食べてみると、これが美味い。多めな脂が、ちょっとくどいくらいではあるんだけど、ものすごく美味い。赤身も柔らかいし、ちゃんと火は通っているのにピンク色という、絶妙の揚げ加減。キャベツは切り方はやや太め、みそ汁は三つ葉なめこでごく普通だが、ご飯は美味い。
ただこのとんかつは、大きい上に厚みもあって、さらに脂も多めなので、わりと早く胃が満足してしまう。ご飯をおかわりしていないのに、後半はちょっとキツかった。それでも、札幌のとんかつでは今のところ一番。