コニー・ウィリス『わが愛しき娘たちよ』

わが愛しき娘たちよ (ハヤカワ文庫SF)

わが愛しき娘たちよ (ハヤカワ文庫SF)

「見張り」は、『犬は勘定に入れません』と同じような話で、短編版が先に存在したのかと思ってしまった。
「クリアリー家からの手紙」や「月がとっても青いから」などは、ウィリスの技がいかんなく発揮されていて、お見事としか言いようがない。
表題作を読むのはもう3回目くらいだが、なぜこれがフェミニズムSFの最右翼のような扱いをされるのか、いまだにわからない。作品の中で何度か言及されるように、原罪についての物語だと思うのだが。
カバー絵もそのあたりを意識しているようだ。DubstarのDisgraceful(初期型)と似て蝶