弐瓶勉『バイオメガ』2〜4
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人工的に作られたウイルスに感染した人間はゾンビのような存在になるというのが、いかにもありがちだし「バイオハザード」みたいで安易だなあと思っていた。だが実はそれは、「生物都市」+人類補完計画+「ナウシカ」の腐海、のようなものへとエスカレートする前哨のようなものだった。
なかなかスケールもでかくて、軌道エレベータまで出てきて、地球規模から天文学的規模にまで話が膨らむ。イメージとしては、『地球の長い午後』とか『仙術超攻殻ORION』に近いか。あと、マイナーだけれどもK・W・ジーターの『垂直世界の戦士』もたぶん引用していると思う。
1巻のあらすじには「ウイルスの地表全域拡散まで残り残り約15時間」とあって、あまり話が膨らまないんじゃないかなあと思ったが、こういう展開になるともういくらでも話を続けられそう。
舞台は約千年後の未来だが、世界観も細かいところまでよく練られていて、未来の日本語フォントまで考えられている。カタカナの「ト」が左右対称になっているのは、『トップをねらえ』か?ただ、ネーミングのセンスが今ひとつなのが非常に惜しい。