隣の家の少女

これはかなり残念な出来。映画と原作は別物とはいえ。かなりエグイ映像が予想されたので、体長が万全でかつ休日前という機会を待ち、満を持して観に行ったのだが。
尺に合わせて削らざるを得ないエピソードが少なからずあるのはわかるけど、肝心なところが欠落している。メグに対する周囲の感情が変化していく過程とか、ルースがだんだん壊れて行く様子とか。デイヴィッドがメグを助けに行くシーンも、原作の緊張感にはほど遠い。全体的に薄味で、子供のころによくやった、空になったカルピスの原液の瓶に水を入れてジャカジャカ振って出来るカルピス風味の水みたい。
メグ役は最初は違和感があったけど、だんだん馴染んでくる。特に、少年たちに触れられることを断固として拒否するところなどは良かった。ルースにしても、役者は嵌まってたんだけどなあ。