山岸凉子スペシャルセレクションXIII

妖精王 3 (山岸凉子スペシャルセレクション)

妖精王 3 (山岸凉子スペシャルセレクション)

あれ?『妖精王』を最初に読んだときは怒濤のラストにいたく感動したはずだけど、今読むとそうでもないか。いやむしろ、この数十年の間にジャンルとしてのファンタジーが確立されてクリシェとなり、慣れてしまったのかも。あれからドラクエシリーズもたくさんやったものなあ。
他に収録されているのは、「ダフネー」「赤い髪の少年」「ある夜に」。内容的にはバラバラだ。「ある夜に」は、作者が、「わかったので、こんな不遜なテーマを平気で描い」たと述べている。ちっとも「不遜」だとは思わないんだけど、ちょっと意外。