エッセンシャル・キリング

ずっと気になっていたのに、結局最終日になってしまった。
しかし、売り文句とはかなり違うなあ。監督が、ランボータルコフスキーの作品を足して割ったような映画、というようなことを言っているらしいが、確かにこの催眠効果はタルコフスキー並み。いやそれ以上かも。
主人公はたまに悲鳴をあげるくらいで意味のある言葉を全く喋らないというのはいいんだけど、この主人公が強いのか弱いのか、砂漠で捕まったと思ったらいつの間にか雪道にいるし、飢えのあまり蟻の巣をほじって蟻を貪っているかと思えば、銃を持っているのに野生の鹿は撃たないしで、よくわからん。まあ、時にフラッシュバックする彼の記憶と、おそらくは正体不明の木の実を食べたことによる幻覚で、過去に何があったのかはだいたい想像はつくし、鹿を撃たなかったことともつながりそうだけれど。
実は結構疲れていたけれど、睡魔に負けなかった自分を褒めてあげたい。