シェイム

キャリー・マリガンが出てると聞いて。またしても女優ドリヴンですみません。
監督がスティーヴ・マックイーンという名前なので、「???」となったが、同姓同名の別人だそう。そりゃそうか。
序盤の音楽がTom Tom ClubBlondie、Chicと続いたので80年代バンザイみたいな映画かと不安になったが、それは主人公の音楽の嗜好を表現することが目的だったようだ。
キャリー・マリガンはクラブ歌手という設定で、実際に歌(「ニューヨーク、ニューヨーク」)を披露しているが、これが本当に素晴らしい。この歌だけのためにサントラを買ってもいいくらい。また、このときに主人公が流す涙が、後々重要な意味を持ってくる。といってもこの兄妹の関係は仄めかされる程度に留まっており、真実は観客の想像に委ねられている。
主人公がセックス依存症でそういうシーンも多いということは予告編で知っていたが、確かにセックスもオナニーもやりまくりだけれど、ちっともエロくない。というか、痛々しい。あと、キャリー・マリガンの裸はあまり綺麗じゃなくて、ちょっとがっかり。
でもいい映画だったな。「にんげんだもの」という感じ。