ちょっとだけ高級

SONY カナル型イヤホン MDR-EX90SL

SONY カナル型イヤホン MDR-EX90SL

数万円する高級イアフォンが普通に売られるようになってきてコスト感覚が麻痺しつつある昨今、つい「これは安い!」と思ってしまう絶妙な価格のイアフォンだ。Amazonで注文していたけど品薄らしくてさっぱり発送される気配がなかったが、無線LANを買った店にあったので即購入してAmazonのほうはキャンセル。
たしかに巷の評判どおり、いつものドンシャリではなく、とてもフラットな音。パーカッションの一打一打がはっきりしているし、電気モノはもちろんアコースティックな音もそこそこ聴ける。圧縮音声フォーマットを聴くなら、これで十分。
耳へのフィット感もなかなかよくて、耳が疲れない。アルミ製で大きめのハウジングは、手で持つとかなり重たく感じるけれど、装着してしまえば全然気にならない。ただ、延長できるとはいえケーブルが非常に短いのはマイナスポイント。
一応高級機というアピールをしたいのだと思うのだけど、パッケージなどにちょっと凝ってみました、という色気が空回りしている。このパッケージデザインには難があって、前面のスリット状の部分がすぐ破れてしまうし、そもそも開封しづらいのだ。付属している革のケースもオヤジっぽいし、パッケージに「本革ケース付」なんて書いちゃうところがまた却って貧乏くさい。こういうところに金をかけるくらいなら、価格を安くするか、製品そのものの品質を向上させるとかすればいいのに。
もうね、ソニーはデザインなんかに気を遣わなくていいっすよ。