SUMMER SONIC 06

やや遅れて会場入りし、イワマー氏と合流。面白いところがあったというので連れていってもらうと、なんと販売員がメイドの格好をした飲み物売り場。こんなところにまでメイド文化汚染が。
軽く腹ごしらえして、さっそく繰り出す。
以下、観た順に。

まずは軽く、一応日本のも観ておこうということで。確かリサとかいうヴォーカルがいて、その当時はちょっと良いと思っていた。そんな話をしながら会場に行くと、その「リサ」が出てきた。だがしょせんはJ-POPの域を出ておらず、ブリティッシュ勢と比べるとパフォーマンスの質の差は歴然としているのであった。

  • EL PRES!DENTE

かなり80年代風だが、曲がいいし、ステージアクションも楽しくて面白かった。ギターは下手。

何故か今まで生で観たことがなく、今回が初めて。ニーナの声が経年変化していて、全盛期に観ておけば、という後悔がないでもない。
やはり"Lovefool"は盛り上がるが、お約束で演っているという感じで、最後は壊れぎみ。そういつまでもラブラブしくないぞ、という気持ちの現れか。

石野卓球はすっかり膨張していて、遠目にはまるでマラドーナがDJをやっているかのようだったが、なかなか良かった。
とにかく踊れて楽しいし、卓球自身も楽しそうなのだが、ふと、観客が得ている快楽と卓球が得ている快楽の質は実は全然違うのではないかと思った。もちろん、表現者と受け手では感じ取るものが違っていて当たり前だが、そういうレベルではなく、もっと根本的に異なっているように思った。いや、単になんとなくだけど。

あらかじめ単独公演の様子を聞いてはいたが、歌声が当時と全く同じというのはすごい。見た目も地声もおっさんのそれなのに。
嫁だという噂のベースのおねえちゃんは、演奏が上手いし、清楚で好感が持てる。ほかのバンドメンバーのテクニックも、総じてかなり高かった。キーボードはウディ・アレン似。
新譜は買ってないけれど、懐かしい曲も聴けたので満足。しかし、21世紀になってSCRITTI POLITTIを生で観ることができるなんて、思ってもみなかった。

彼らのライブを観るのは、もう十数年ぶり。でもいい意味で変わっていなくて、最近の曲で知らないものもあったけれど、それらもよかった。
演奏が下手という印象があったのだが、全然そんなことはなかった。音はちょっとヘヴィになったかもしれない。

「観たぞ」という思い出づくりのために観たようなもの。
さすがにステージには金がかかっていて、蛍光管のようなもので多数の三角形を構成した感じのセットが面白かった。ちょっとゆがんでいたけど。


帰りの電車が遅れていて、次の駅どまりの予定の電車が急きょ東京まで運転することになった。おかげで東京まで座ることができたが、そうでなければ気を失っていたかも、というくらい実は疲れていた。こういうフェスに来るのも、もう体力的に限界か。