「俗物図鑑の本」
会社の近くにまったくやる気の感じられない古本屋があるのだが、開いているところを滅多に見たことがなかった。今日は珍しく開いていたので寄ってみたら、案の定店の中はカオス状態。棚に収まっているよりも適当に平積みされている本のほうが断然多いし、しかも全然分類されていない。そして、店番がいない。
ところが、そういう古本屋にありがちなことに、面白い本が結構多かった。文庫は少なかったけど、早川の銀背が何冊かあったし、みぎわパン、山田花子、丸尾末広、蛭子能収など、80年代の青林堂の単行本はほぼ全部あったんじゃなかろうか(何故か花輪和一のはなかった)。
これは記念に何か買わねばと思い物色したところ、こんなのを発見。
俗物図鑑の本―全世界おおむね40億人の俗物に贈る 極端感謝号
- 出版社/メーカー: 群雄社出版
- 発売日: 1982/12
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
この本が出た当時は筒井作品の映画化ラッシュだったような気がするが、その時は金がなくて買えなかった。なんとなく敷居の高い「大人」の世界のような気がして気後れしていたというのもあるんだけど、今読むとただの悪ノリ。
それにしても、山本晋也、末井昭、巻上公一、南伸坊、上杉清文…。すごい顔ぶれ。