古屋×乙一×兎丸『少年少女漂流記』

少年少女漂流記

少年少女漂流記

乙一は『夏と花火と私の死体 (集英社文庫)』しか読んだことはないんだけど、このタッグは強力だ。
古屋兎丸の画も素晴らしいし、最初は独立した短編かと思っていた個々の話が一つに収束していく過程も見事。思春期の妄想が現実と交錯しながらも、最後にはちゃんと現実として決着するところまでをちゃんと描ききっている。
最後に収録されている二人の作者の対談を読んで、久しぶりに伊集院光のラジオが聴きたくなった。