PALM30

パーム (30) 蜘蛛の紋様 (1) (ウィングス・コミックス)

いきなり小説で始まるので、面食らう。
10年前に出た「パーム・ブック」を引っ張り出して確認したところ、本来は1900年から数世代に渡る話になる予定だったようだ。さすがに全部を漫画で描くと大変なことになりそうなので、カーターの代までは文章で書くことにしたのだろう。カーターの妹によって書かれたという設定だが、結構面白い。
漫画の本編も、なかなか良い。久しぶりに面白いシリーズになりそう。
オビには「20年前の予告が…」とあるけど、そんな昔のことなどさっぱり憶えていない。たぶんそういうエピソードがあったのだろうし、実際に10年前に出版されたムックに書かれている通りのストーリーなわけで、これだけ大きい世界を構築してしかも予定通りに描くというのは、すごい執念だ。