筒井康隆『笑犬楼の逆襲』

笑犬樓の逆襲 (新潮文庫)

笑犬樓の逆襲 (新潮文庫)

筒井康隆の小説はちゃんと買ってはいるのだけど、最近のはなぜか読む気がしなくて積ん読状態。でもエッセイなら、気軽に読める。
断筆解除後のあたりで、「噂の真相」誌で連載されていたエッセイがメイン。そういや、中野サンプラザで行われた断筆祭を観に行ったっけ。懐かしいなあ。
もはや記憶が薄れてきつつある、世紀の変わり目あたりの話題が多くて面白かった。カリスマ美容師が実は無免許だったとか。
健康診断の待ち時間に読んだりしていたのだけど、ちょうどバリウム検査のあとで下剤を飲もうというときに、著者がイギリスで便秘になって薬局で「ギブミー・エネマ」と連呼するなんていうエピソードがあったりして、笑いをこらえなきゃならない局面が何度かあった。
しかし、いまだに血液型性格判断とか反嫌煙権運動とか言っているけど、まあこれは仕方がないか。