テッド・チャン三昧
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/11/24
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短編はどちらも同じような着想(未来は決定論的であり、よって自由意思は幻想である)を元にしているのに、読後感は正反対だ。特に「予期される未来」は、同じようなテーマの小説は何度か読んだことがあるものの、読後の衝撃度はダントツだ。わずか2ページだが、一字たりとも欠如も無駄もない、完璧な小説。大森望がテッド・チャンを訳すというのは意外だが、違和感はなかった。
その大森望のコーナーで、『あなたの人生の物語』のamazon.comのカスタマーレビューをジョン・C・ライトが書いているというので見てみた。ライト自身の評判を落としかねないシロモノではあるのだが、さらにこのレビューにコメントというか反論があり、その名前が「J.Kessel」となっている。これってもしかして、『ミレニアム・ヘッドライン』のジョン・ケッセルだったりするのか?
さらに、若島正による、ベスターの「ピー・アイ・マン」についての愛情にあふれたコラムもある。もひとつおまけに、「解体者としてのよしながふみー二十四年組の系譜とポスト決断主義」なんていう評論まであり、個人的にこの号は超お買い得だった。
あと、
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/10/25
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とりあえず、世界SF大会のレポートと、ケリー・リンクのインタビューを読んだ。
予想どおり、ケリー・リンクは普通の人だ(悪い意味ではなく)。当たり前だが、作品が変だからといって、作者も変だとは限らないという。