『4ヶ月、3週と2日』

望まぬ妊娠をしてしまったルームメイトの中絶を手伝う主人公の一日を描いた映画。
チラシによると、チャウシェスク政権時代のルーマニアが舞台であるということが強調されているのだけど、予備知識なしで観に行ったので、このあたりのことがよくわからなかった。政治的な意図が直接的に表現されているわけではないけれど、ある程度調べてから観たほうが細部の意味がわかってよかったかもしれない。
とことん救いようのない話で、観終わった後でかなり鬱になった。女優が綺麗だったのが、せめても。しかし、あんなDQNルームメイトのために、何もそこまでやらなくてもいいんじゃないの?と思ってしまう。
映像的には、ひとつのカットがとても長いために緊張感があってよかった。