西川魯介『あぶない!図書委員長!』

あぶない!図書委員長! (ジェッツコミックス)

あぶない!図書委員長! (ジェッツコミックス)

相変わらず小ネタ満載で、もうお腹いっぱい。「眼球タン」なんて、なぜこれをおれが思いつかなかったと悔やむことしきり。目といば、最近はこれらの小ネタのような細かい書き込みが非常に見づらくなってきました…
表題作の図書委員長のキャラは、ロングヘアに前髪ぱっつん、そして意外にダークな性格と、個人的に非常にツボな昨今。終わりかたが中途半端なのが残念だが、大人の事情でもあったのかな?「委員長委員会」なんて、いくらでも引っ張れそうだけど。
と、最後に解説が。

西川魯介作品に見る倫理問題―「人格」と「属性」の間―
text by HAIBOKU

って、わぁ!つい声を出してしまうくらい、びっくりした。
とても面白く書かれているのだけれど、あえて苦言を言わせてもらえば、「属性」という用語の使い方にぶれがあるように思う。人格/属性という文脈、つまり「メガネ」とか「メイド」などのattributeという意味で用いられる「属性」と、その属性を愛でる傾向にある主体を「メガネ属性」と呼ぶ場合の「属性」とを、厳密に分けて用いなければならないんでは。
あと、作者のあとがきで「ほいぼく氏」になっているのが、非常に残念w。