星野之宣『星野之宣SF作品集成III [STAR FIELD]』

星野之宣SF作品集成III STAR FIELD (光文社コミック叢書〈SIGNAL〉 (0016))

星野之宣SF作品集成III STAR FIELD (光文社コミック叢書〈SIGNAL〉 (0016))

本書に収録されている作品群は、ここ数年で相次いで単行本や文庫本として出ているので、ほとんど既読。
それらの本との差別化を図るためか、冒頭のピンナップやカラーの再現など、光文社も結構頑張ったか。それでもまだ値段が高いけど。まあ、星野之宣湊谷夢吉諸星大二郎という、貴重なスリーショットもあるので許す。
ところで、「超新星メギド」では、超新星爆発で発生したニュートリノによって海水などの水が光るという描写がある。これはたぶんチェレンコフ光のことだと思うんだけど、海やコップの水が光るほどのニュートリノに地球が被曝しているなら、大気は屈折率が低いからアレだけど、ガラスなども発光しそうだが。その後の「第2波」は、イーガンの『ディアスポラ』に出てきたガンマ線バーストか。
巻末の解説は、まあ悪くはない文章ではあるんだけど、全く知らない女性が書いている。星野之宣メーリングリスト主催者の奥さんとのことだが、何なのこの同人誌みたいなノリは。娘がいようが、金魚を飼っていようが、どうでもいいがな。