落下の王国

ザ・セル』はその映像美とイマジネーションに痺れたし、「Losing My Religion」はR.E.M.のミュージック・ビデオの中では一番好きだ。
ということで、昨日のうちに『ザ・セル』のDVDを観直したりしていそいそと観に行ったのだが…期待値が高すぎたせいもあるのだろうけど、今ひとつだった。
せっかく各地の世界遺産でロケをしたからか、意図的にCGの使用を出来るだけ控えたものと思える。そのせいでテンションが持続しないのか、映像美としてのインパクトは『ザ・セル』よりもかなり少なかった。
さらに、劇中で男が少女に話して聞かせる作り話がストーリーとして非常に弱いので、結果として映像と物語のどちらも弱い中途半端なものになってしまっている。
また、『ニュー・シネマ・パラダイス』を意識したかのようなエンディングも、成功しているとは言い難い。
急に大きな予算がつくようになって豪勢なロケができるようになったのかもしれないが、これならいっそ世界遺産は全部3DのCGでもいいから、もっと派手にぶち壊すとかしてほしかった。


で、これでもう何度目になるのか、団塊の世代のマナーの悪さに呆れる。世界遺産の名称なんぞいちいち声に出して言わなくていいから。義務教育を受けていれば、いや、幼稚園児でも、万里の長城くらいは知ってるから。