吾妻ひでお『地を這う魚』

女の子以外の人物の多くは動物だし、背景には魚や軟体動物、メカメカしいメカが飛んでたりするが、これはとてもまっとうなまんが道。「夜の魚」や「笑わない魚」と主なキャラクターが同じ。魚シリーズ?
うつうつひでお日記 DX (角川文庫 あ 9-2)』のあとがきに、ギャグ漫画に限界を感じているという旨のことが書いてあった。漫画雑誌は読まないので著者が今現在ギャグ漫画を連載しているのかどうかは知らないが、そのような葛藤があった上でこの方向性なのだろうか。自伝的作品とはいえ、長編ストーリーものとしてもちゃんとしている。
実在の漫画家も出てくるが、岡田史子との交流があったことなどを見せられると、素直にすげーなーと思ってしまう。
あ、ラオ博士を発見(P.58)。