珠玉の名作アンソロジー1『家族の情景』
珠玉の名作アンソロジー 1 家族の情景 (小学館文庫 珠玉の名作アンソロジー 1)
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/11/14
- メディア: 文庫
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全体的に、「珠玉」というほどではないかな。家族というテーマから焦点がぼやけているのがあるし、一部の作品を除くと、軽すぎて物足りない。
そんな中で吉野朔実はさすがだなあと思うが、逆に個人的に吉野朔実を避けがちな理由もわかった。このテンションの短編がずらりと並んでいるところを想像すると、重厚すぎてむしろ息苦しさを感じるのだ。こういうアンソロジーの中のひとつとして読むぶんにはいいのだが。
まあそういうわけで、軽いと言ったり重すぎると言ったり我ながら自分勝手ではあるが、このシリーズはちょっと微妙かもしれないなあ。揃えるかどうかは、次の『出会いと別離』を読んで決めよう。