森奈津子『姫百合たちの放課後』

姫百合たちの放課後 (ハヤカワ文庫JA)

姫百合たちの放課後 (ハヤカワ文庫JA)

『からくりアンモラル』があまりに面白かったし、"百合コメディ"という売り文句に惹かれて読んでみた。
いやーやっぱり面白い。一気に読めた。
攻めのパターンがほぼ固定なのは、これは一種の繰り返しギャグというか、作者なりの様式美なんじゃないか。最後に収録されている私小説風の短編でそう思った。
「自慰道」とか「2001年宇宙の足袋」とか「お面の告白」とか、ホント馬鹿馬鹿しくてこういうのは大好きだ。筒井康隆かよ、などと思いながら読んでいたら、上述の短編に名前が出てきてちょっと驚いた。