The Pains of Being Pure at Heart@LIVE HOUSE FEVER

アルバムはとても良かったし、元Cymbalsの沖井礼二のバンドなども出るというので行ってみた。
これはいい。いいぞ。確かにいつかどこかで聴いたことのあるフレーズで出来ているような曲なんだけど、それだけには留まらない何かがある。ちょっと照れるんだが、それは「若さ」なんじゃないかと思う。この若さでなければ書けない曲。出来ない演奏。
などと思うと同時に、彼らは実はかなりクレバーなんじゃないか。ロックの文法というか様式美のいろんなパターンを手中にしていて、本来の曲の良さに加えて、それらの技術を的確に用いているという感じ。コーラスの入り具合も絶妙。コーラスといえばPeggyがまたいいキャラで、東洋人的な顔立ちでどちらかといえばブサ可愛いタイプかもしれないけど、とてもいい笑顔を終始振りまいて幸せオーラを発散していて、なんとなくあ〜ちゃんぽい。こういう萌え要素をも押さえておくところがまたニクい。
…などと書くとまるで作られたバンドのように思えるかもしれないが、意外にも芸術家肌なのではないかと思わせるボーカルの独特な存在感や寡黙で安定したリズム隊、前述のPeggyにしても、とてもストイックに音楽に取り組んでいるという印象。このバンド名は実は彼ら自身を指しているのかもしれない。
これはいかにも日本人好みなバンドなので、サマソニにも来そう。
沖井礼二がいるSCOTT GOES FORは、まあなんというか、普通。2曲ほどいかにもCymbalsというのがあったが。それよりも、Caucusというバンドが、ベタだけど良かった。