逢空万太『這いよれ！ニャル子さん』4

這いよれ! ニャル子さん 4 (GA文庫)

SPECIAL BOXのほうにしようかと思ったが、たかだか20分程度しかないDVDのために2000円も余計に払うのは躊躇われたので、通常版にした。決して、予定よりも早く店頭に出ていることを知って慌ててアキバのその手の店を探しまくったものの時すでに遅しだったから、ではない。
しかしもう4巻とは、ペースが速いなあ。でも今回はギャグはやや薄めになったかな。とはいっても、シャンタッ君の出番がぐっと増えたし、3巻の終わりで初登場した主人公の母やいい味だしてる新キャラなど、見どころは多い。相変わらず食べ物の描写は上手いし。それにしても、ペプシあずきとかマジックテープの財布とか、半年も経てば誰も覚えていないような旬のネタを使うというのは、ずいぶんと思い切りがよくて爽快感すら覚える。
最後のオチは、いつもどおりしょうもない。今回はやや技巧的な伏線の張り方をしているのだが、ミスリードのほうではなくて正しい伏線のほうを選択していたので、罠に引っかからなくてむしろ少し悔しかった。