ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

もう1年近く経つとはいえ、劇場で3回も観たのに意外に憶えていないものだ。
最初のマリの登場シーンと最後の男前なシンジ君、そのギミックでもって大活躍した第三新東京市をあっさり壊滅させてしまったことなどのインパクトが強くて、特に細部がうろ憶えだったけど、BDで至近距離で観るとやはり情報量が圧倒的に違う。「日本海洋生態系保存研究機構」の施設(「セフィロトの樹」にも似ている)の描きこみや、第8の使徒が倒されるときに森の木々に映る影、VTOLの排気による大気のゆらぎなど、見入ってしまった。
あと改めて思ったのは、それぞれの登場人物が話すことや考え方が、今までのテレビシリーズや映画版とはほとんど逆転していること。シンジや綾波がはっきりと意志を表すようになったことで、なおさらそう感じるのかもしれない。で、そのことに違和感をあまりおぼえずに受け入れることができるのは、マリの存在によるところが大きいのでは。
あと10回くらい観ても、きっと飽きない。