YAMAHA RX-V767

ヤマハ AVレシーバー 7.1ch ゴールド RX-V767(N)

ヤマハ AVレシーバー 7.1ch ゴールド RX-V767(N)

昔からミドルクラスが好きなオレ。
液晶ディスプレイ、HDDレコーダー、PS3と、気がつけばHDMIの機器をいろいろと所持していたのだった。ONKYOのHTX-11はDolby TrueHDに対応していなくて物足りないのと、HDMIがついてないから入力ソースを切り替えるときに音声と映像とを別個に選択する必要があった。しかも映像はディスプレイの入力スイッチを手動で操作しなければならない。というような不満はAVアンプがあれば解決できるかなあと思って少し前から調べていたところに、この製品の情報を見て一発で気に入ってしまった。
店頭にはゴールドのがあって、シャンパンゴールドよりももっとシルバーに近い落ち着いた感じ。表示部の黒とのコントラストがいいし、スイッチ類の周りがやや濃い色合いになっていたりして、デザインはこちらのほうが気に入ったので珍しくゴールドを選択した。
2つある液晶ディスプレイを両方とも活用したかったので配線をちょっと悩んだが、HDMIのついてないRDT261WHをRD-S600の出力専用にしてテレビとして使うことにした。RD-S600からの映像は直接DVIでRDT261WHへ、音声はOpticalでRX-V767へ。なので、テレビの映像だけならいつでも「ながら観」ができる。RDT271WLMはHDMIがついてるし、アスペクト比が16:9なので、DVDやBDのソースはこちらに出力するようにした。一応、RD-S600とRX-V767もD端子で接続し、HDMI-2からはRDT261WHのもう一つのDVI端子(HDMIから変換して)に接続したので、2枚の液晶ディスプレイには全ての入力ソースの組み合わせを出力できる(手動でスイッチを操作すれば)。
DVDプレイヤーは、RD-S600のドライブが不調なのと、PALのDVDも観られるので、今まで眠らせていたPioneerのDV-600AVを復活させた。で、これがなかなかいい。リージョン2またはフリーであれば、PALもNTSCもどちらもOKだし、アップコンバータの性能がいい。Perfumeの『Fan Service bitter』は、ワイプが多用されていてインターレースだとアラが目立ったが、これなら全く気にならない。PS3は普通にHDMIで接続した。もちろんtorneも使えるので、地デジを2番組同時に観ることができる。
で、肝心の音だけれども、やはりHTX-11とは比べ物にならない。ソースをそのまま再生させれば、エッジが際立っていてキレがあるし、変に作られてないフラットな音。サラウンドはいろいろと遊べて楽しい。映画だけでも「Spectacle」「Sci-Fi」など多数のプリセットがあるし、実在するホールやクラブの設定もある。確かにそれっぽい音ではあるし、ひと昔前のサラウンド・システムのようなおもちゃみたいな音ではない。ただし、値段相応ではあるのかもしれない。でも今のところこれで充分なので、より上のクラスには手を出さないでおこうか。プリセット以外にも、DSPの各パラメータを手動で調節できるけれど、さすがにそこまでやらなくてもいいかな。なお、HTX-11は、サブウーファーとしてしばらく使うことにする。でも連動ができないのが難点か。
スピーカーの構成は5.1chのままだけど、VPSで7.1ch風に聴こえる(らしい)。確かに、部屋の上のほうから音が聴こえるし、音場も広がっている感じ。サラウンドのスピーカーはHTX-11に付属していた安物なので、いずれこれはリプレイスしたいが、スピーカーの数を増やすつもりはないので、この機能は助かる。HDMIをメインにすることで配線がすっきりするかなあと思ったが、そもそもスピーカーケーブル×5本+RCAケーブル×1本だけでも、かなりごちゃごちゃしてしまうのだ。まあ、仮に今後機器が増えたとしても、配線はこれ以上あまり複雑にはならないだろうけれど。
「シーン」というのが、BD/DVD、TV、CD、RADIOと4種類あって、それぞれに入力ソースとサラウンドの種類とを設定できる。リモコンにもこれらのボタンがあるので、これは便利。本体のフロントパネルもよく出来ていて、スイッチの類いは少ないものの、入力やサラウンドの切り替え、シーンの選択など、主な機能は本体だけでも操作できる。
ところで、例えばシーンにTVを選んでも、マッチするサラウンドの種類は番組によって異なるようだ(あくまでも主観だけれども)。これはBD/DVDで視聴するコンテンツにも言えることで、大ざっぱにはストーリーものの映画、音楽やライブ、バラエティといったジャンルで分かれるみたい。ただし、ライブに関しては、マルチチャンネルで音づくりがしっかりしているものはDSPを経由せずにソースをそのまま出力したほうがいい。今のところ、New Orderの『LIve in Glasgow』、Talking Headsの『Stop Making Sense』、BDのPOLYSICS『BUDOUKAN OR DIE!!!!』がそう。前述のPerfumeなどは、ライブは2chステレオのものしか出ていないので、適当なサラウンドを選んだほうが臨場感があっていい。RADIOは、AMもFMも受信できることは確認したけど、まだチャンネルを設定してない。あと、リモコンで他社製の機器を操作できるので、その設定もしないと。
問題点としては、発熱がやはり気になる。ラックの高さがギリギリなので、上部の隙間が1cm弱しか空いていない。実際本体はかなり熱くなっている。これでPS3も同時に動かすと発熱量がかなりのものになるので、今の時期には暑くてしんどいし、やや不安。逆に冬は助かるだろうけど。
サラウンドにしてもラジオにしても、まだまだ遊べそう。これを期に29インチのブラウン管のテレビも処分してすっきりしたし、10年はこれでいけるはず。なので、3D映像なんていうアホなものが普及しませんように。