札幌ビエンナーレ 2011プレ企画 美術館が消える9日間

なにこのショボさは。「プレ企画」だから?それにしては、本番に向けての意気込みが感じられない。
いや、意気込みなんて別になくてもいいし、本番で思いっきりスベるというストーリーもアリだと思う。それが狙ったものならば。札幌あるいは北海道の地域性もほとんどというか全く出ていなかった。やはりそれもまたアリだと思うが、作品自体の「オーラ」を感じなかった。どれもどこかで見たり聞いたりしたことがあるようなものばかり。
鉄製の階段や足場で作られた舞台装置で10〜20人ほどの人たちが、暗黒舞踊ともダンスとも違う動きを見せるというパフォーマンスがある。このパフォーマンス自体はあ可もなく不可もなくといったところだが、最悪なのは終演後彼らが北海道弁丸出しで下世話な会話を大声でしながら無秩序に会場内を移動していたこと。自分たちのエリアだけでなく、会場全体が劇場だろう。これはオレが大っ嫌いなよさこいなんとかと同じノリ。こういう、垢抜けない、だらしない、メリハリのない、馴れ合った、自己中心的で、悪い意味で他人の目を気にしない、土俗的な、独りでいるときには大人しいくせに集団の中だと大胆になる、細やかな目配りの利かないところが、本当に大っっっ嫌い。いっそそれら負の特徴こそが北海道らしさなのだと居直ったほうが、より面白くなるんじゃないか。オレは絶対に観に行かないが。