エンジェルウォーズ

今日はメンズデーでたまたま時間もあったので、面白そうなやつを適当にチョイスして予備知識ほとんどゼロで観に行った。で、これが大当たり。
主人公の少女は、義父の罠にはめられて妹殺しの犯人にしたてられてしまう。未成年者だしおそらく心神耗弱状態にあったと判断されたのだろう、彼女は精神病院に軟禁されてしまうのだが、そのときにかかる音楽がEurythmicsのSweet Dreamsで、病院の名前が「レノックス精神病院」。さらにThe SmithsのAsleepや、ビョークツェッペリンも。ビョーク以外はカバーだけど。
オープニングは重々しかったけど、少女が精神病院に軟禁されてからのストーリーは、ほぼ全編けれん味とキッチュと派手なアクションの連続といっていい。まるで中二病の妄想をラノベ調にしてそのまま映像にしたような感じ。少女もどちらかというと萌えキャラだし。もう頭を使う必要ナシ。とにかくテンポのよい、アクションゲームのスーパープレイを編集した無双モードの映像を観ているかのよう。とってつけたような、考えオチのラストもいい。と書くと皮肉のように聞こえるかもしれないけれど、ほんとに面白かったんだ。間違っても「良い映画」という形容はされないだろうし一般的な評価も低いかもしれないが、オレはとにかく気に入った。
なんとなく、ニール・スティーヴンスンが書きそうな話だなあとも思った。