SONY BRAVIA KDL-40EX720 [接触篇]

アナログチューナやコンポジット端子がついてない製品が出たら買おうと思っていたのだけど、ここ数週間が底値みたいだし実際アナログが停波したらどんなヘンテコ機能がついたものが出るともわからないので、今のうちに買うことにした。なーんて、本音を言うと、27インチの安物モニタではPS3やBDプレイヤーの細かい文字が見づらくなってきたからだったりする。
んで、部屋の広さからして40インチが妥当、24Pで動画が観たかったので4倍速、音声はどうせARCしてRX-V767経由で聴くから内蔵スピーカーの音質はどうでもいい、映り込みは嫌なのでパネルはノングレアかハーフグレア、VARDIAがあるので内蔵HDDは不要という条件で絞ったらこの製品に。
できれば3Dは要らなかったし、4倍速といっても正確には「4倍速相当」というなんちゃってなんだけど、店頭で見てみたらこの価格帯では一番綺麗に見えた。というか、これより高額の機種を見ても、他社のものも含めて、違いがわからなんだ。本体の薄さと狭額フレームなのもグー。
ただ、店頭で実物を触って初めて気がついたのだけど、付属のリモコンが無線式だった。近くにいた煙草臭い店員に聞いてみたところ、赤外線のリモコンは使えないという。それでもにわかに信じ難かったので別な店員に聞いてみたら、赤外線リモコンでもOKとのこと。聞く相手は選ばなきゃだめだな。この人は打てば響くように何を聞いてもちゃんとした答えが返ってくるので、購買意欲がぐっと上昇。消費者マインドなんてそんなもん。
ついでに2画面機能も見せてもらったら、これがまたよさげ。かつてはテレビ2台にPinPを駆使して、放映中の番組と録画しておいた番組を両方観つつ、同時にゲームもできるというマルチタスク人間だったけど、今なら2種類のソースが観られればじゅうぶん。そもそもテレビ番組なんて滅多に観なくなって、もっぱら音楽や映画のDVDやBDを観ることのほうが圧倒的に多いけど、速報の類が気になるくらい。
それでこのモデル、確かに動画の性能はいいんだけど、動きがないときの鮮明さでは隣にディスプレイしてあったひと世代前のモデルにわずかに劣っていた。でもそっちのモデルはHDD内蔵で狭額じゃなかったのがかなりマイナス。少し値引きしてくれるというし、ポイントを使えば9万円を切るくらいだったので、やはり最初から目をつけていたこちらを買うことに。
今朝届いてさっそくセッティングをした。アンプとの間をHDMIで接続すればいいだけだから楽勝だろうと思ったら、意外なところに落とし穴が。画像はアンプ経由で問題なく出力されるのだけど、なぜかARCになってくれなくて音声がアンプから出力されない。このテレビについているスピーカーはほんのお飾り程度なので、とてもじゃないがこれで音楽番組を観ようなんていう気にはならない。なのでARCができないとなると、アンプからBRAVIAHDMIで出力して、BRAVIAの音声は光デジタルでまたアンプにもってくるという泥臭いことをしなければならないし、そうするとテレビを観るためにはリモコン操作がふた手間くらい余計にかかってしまう。いろいろと試行錯誤した結果、Apple TVをHDMIでも光同軸でもとにかくアンプにつなげた状態で、かつApple TVに電源が供給されていないときにこの現象が起きることがわかった(電源が供給されていれば、スタンバイ状態でもOK)。なぜこうなるのか理由はさっぱりわからないが、とにかくARCはできるようになった。
次にはまったのが、映像とは別のソースの音声を再生できるようにしようと思って、AVアンプにつないでいたHDMIを全部BRAVIAにつないだところ、PS3の音声が2chステレオしか出力できなくなったこと。これはもしかしたら、DRMがらみでそうなってしまうものなのかもしれない。ということで、ここはすっぱりと諦めて、HDMI機器は全てAVアンプにつなぎなおした。結局、EX720-(HDMI)-V767-{(HDMI)-PS3とか}という構成に。
そして次にはまったのが(またかよ)、もしやこれまでのモロモロは、ファームウェアをアップグレードすれば全部解決しちゃうんじゃないの?と思い、VARDIAにつないでいた無線LANの子機をBRAVIAにつないだところ、無線LANに接続できない。よくよく考えてみれば、Apple TVを買ったときに、帯域が足りなかろうとTime Capsuleの設定を802.11aから802.11b/g互換に変えていたのだった。なので、ここ半年ほどはVARDIAはネットにつながっていなかったことになる。とほほ。ということで、無線LANつきのルータも新調しなきゃ。
あとはせっかくの(なんちゃって)4倍速だし、画質を細かく設定してみた。地デジの画質はそもそも規格がアレなのでダメダメなのはわかっているけど、BDやPS3の画質は文句なし。でもこの大きさだとさすがにDVDはアラが目立つので、ノイズリダクションとシャープネス、モーションなんちゃらとかほげほげエンハンサーとかを微調整。モーションなんとかはフレームの補完に加えて、某アハモジャノーカガクシャが提唱している理屈でもって、画面の上下を半分ずつ黒くすることで速い動きを滑らかにみせているそうだ。そのせいか、シーンによっては画面全体の輝度が急に落ちるという欠点がある。画質に関しては、ある程度時間をかけて着地点を見つけるしかないか。
以上、丸一日テレビと取っ組み合ってここまで来た。上述の画質調整や学習リモコンの設定など、とうぶん遊べそう。