星野之宣『滅びし獣たちの海』

THE SEA OF FALLEN BEASTS 滅びし獣たちの海 (ビッグコミックススペシャル)

THE SEA OF FALLEN BEASTS 滅びし獣たちの海 (ビッグコミックススペシャル)

スターダストメモリーズ』が良かったので、このシリーズは全部読んでみようかと。
ところがこれも2008年に文庫で既読だった。内容をさっぱり覚えてないというのは、我ながらどうかしている。一作目「レッドツェッペリン」からもう、とてもいい話なのに。
でも星野之宣の漫画は、文庫だとやはり物足りない。特にこの短編集はテーマが海なだけに、巨大な戦艦や海洋生物などがよく出てくるが、文庫だとそのスケール感がいまひとつ伝わってこない。だから大判の単行本を買って正解だった、ということにしておこう。
最後に収録されている「環礁にて」だけが宇宙もの。タイトルも海っぽいからここに入れたのかも。単行本初収録作品ということで初めて読んだが、展開にちょっと無理があるかなあ。ページ数が少なくて、詰め込んだ感じがする。アイディアそのものは強引だけれども壮大なだけに、もったいない。