しあわせのパン

まあどちらかというと苦手な部類に入る映画なのだけど、原田知世が出ているならば観なければなるまい。
しかもロケ地は実家から車で1時間くらいで行けるような、半ば地元といっていいくらいのところだし。あのあたりは洒落た美味しい店が多くて、本当にいい土地だ。たしかにガラス工房や小物の店もあったような。湖畔の国道から細い道に入るともう迷路だけど。
で、やっぱり原田知世はいい。今回は衣装も良かったし、背筋はピンとしているけど物腰は柔らかくて優雅。北海道では1週間ほど先行して封切りされたけど、その直前に地元のテレビ局で特集番組をやっていた。それを観ているのでだいたいのストーリーはわかっているつもりだったが、まさかこういうオープニングだとは。決して多くが語られているわけではないけれど、ほんの少しだけ陰があるように見えたのは、そういうことだったのか。
大泉洋には元々それほど興味がなくて、地元の有名テレビ番組も観たことはないが(道民全員が観ていると思ったら大間違いなのだ)、この映画での原田知世とのコンビは素晴らしい。あがた森魚の出番が意外に多くて嬉しかったが、これ、本人役でもいいよね。
あと、ロゴは隠していたけど道南バスをこんなに何度も見られる映画は他にないぞ(そこ?)。