SFが読みたい！2011年版

SFが読みたい!〈2011年版〉発表!ベストSF2010「国内篇・海外篇」

そんなわけで、読みかけの本の山の中から引っ張り出してざっと読んだ。3分の2くらいは読んでいたので、そこまでは斜め読み、後半だけちゃんと読んだ。
この年は日本SFは『華竜の宮』一色という感じ。この年、日本SFをあまり読まなかったのでよくわからんが、他の作品との相対評価でそうなったのか？いやでも円城塔や『歪み真珠』もあるしなあ(どちらも積ん読)。
海外SFは結構読んだけど、『異星人の郷』のようなジャンルSFよりも、『時の地図』『創世の島』『エアーズ家の没落』といったSF寄りの境界小説やアンソロジーのほうがが充実していたと個人的には思う。
「オールタイム・SF映画ベスト50」という特別企画があるが、こういうのは「(主に)SF(しか読まない)ファン」が悦ぶだけで、ジャンルを問わず映画が好きな人やSFも読む人にはむしろ逆効果なんじゃないか。年寄りがよってたかって昔話をしているという印象。
このシリーズは、その年度のうちに読まないとなんだか居心地が悪いな。やはり鮮度の良いうちに読まないと。