星野之宣『はるかなる朝』

表題作は、初期の頃の代表作ともいえるかもしれない。ツングースカの大爆発とアトランティス伝説を組み合わせるというアイディアは確かにすごい。さすがに画は時代を感じさせるけれども。他にも収録されている作品は初期のもの(70年代中頃)が多いが、「水のアマゾネス」(77年)あたりになると、画風が洗練されてきているのがわかる。
「遠い呼び声」は、ほぼリアルタイムで読んだ記憶があって、背伸びして相対性理論とかをかじりはじめた理系少年にとっては、こういう話をマンガで読めるというのがとにかく嬉しかったなあ。