筒井康隆『ビアンカ・オーバースタディ』
- 作者: 筒井康隆,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/08/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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主人公の美少女が生物学部の実験のために男子生徒や教師の精液を集めてまわり、やがてそれがエスカレートしてとんでもないことになってしまうというのは、初期のドタバタSFのような展開。セルフパロディなのか、未来からやってきた未来人も登場する。
第五章では主人公たちは未来に行くのだが、未来では種としての人類全体が弱体化しており、特に男性は主人公たち女子高校生にボコボコにされてしまうほど虚弱。人類がなぜそうなってしまったのかという理由など、過去の筒井作品ですでに扱われているテーマなので、新鮮味がなかった。
以上、「ラノベ」という言葉を排して感想を書いてみた。太田が悪い。