森奈津子『耽美なわしら』

耽美なわしら〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

耽美なわしら〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

耽美なわしら〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

耽美なわしら〈2〉 (ハヤカワ文庫JA)

「コードレスホン」とか「ワープロ」なんていう単語が出てきたので「?」となったが、これらの作品は1995年から1997年にかけて書かれたものなのだった。だからといって内容が決して古びているわけではなく、今読んでも十分面白い。1巻はクスクス笑いだったけれど、2巻はゲラゲラ声を出して笑ってしまった。
2巻のあとがきにもあるけれど、作者自身このシリーズは気に入っているようで、続編が出たらぜひ読んでみたい。とにかくキャラクター造形が絶妙で、いつまでも彼らを生暖かい目で見守っていたいと思った。