星野之宣『未来からのホットライン』

未来からのホットライン (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

未来からのホットライン (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

先に原作をもう一度読んでおきたかったけど、時間がなくて無理だった。
でも細部は結構憶えているものだな。核融合の仕組みとか、マイクロブラックホールが人体を貫通するエピソードとか。でもここに出てくる時間理論はすっかり忘れていた。原作をぱらぱらとめくってみたら、時空モデルの図解もあった。タイムパラドックスを巧妙に避けるこの理論は、今読んでも面白い。「スーパーカオカンデ」は、時代に合わせたアレンジかな。
ドラマ、SF的な架空の理論、災害、政治、といったそれぞれのエピソードのバランスがとてもいい。でも全体的にちょっと薄味な印象がするのはなぜだろう。核融合プラントや「マシン」のメカメカしさが足りないのかな。あと、結末が原作と微妙に違うのが気になった。あれは猫というのがミソなのに。