Mac mini Late 2012

APPLE Mac mini/ 2.3GH Quad Core i7/4G/1TB/USB3/Thunderbolt MD388J/A

APPLE Mac mini/ 2.3GH Quad Core i7/4G/1TB/USB3/Thunderbolt MD388J/A

実際に届いたのは2週間くらい前。Haswellの解禁とWWDCの直前というタイミングだったけど、iPodiPadがいきなり値上がりしたのと、Mac miniはいつも秋ころにアップデートされるので買うなら今かなと思い、初Mac mini。案の定WWDCと同時に値上げしたので、結果的に正解だった。
MacBook AirApple Thunderbolt Displayを組み合わせてデスクトップとして使うというのは、悪い考えではなかったと思う。デスクトップが一気に2560×1440ピクセルになり、ギガビット・イーサネットとUSBハブにもなる。だから最初の1年くらいは快適に使えていたのだけど、ブラウザ、メール、iTunesを立ち上げただけで4ギガしかないメモリにはほとんど空きがない状態になってしまい、1週間ほど起動し続けるとスワップが2ギガを超えるようになり、さすがにちょっと厳しくなってきていた。SSDなのでスワップアウトしても体感できるほどの速度の低下はないものの、SSDだから寿命が心配になってきたりして。更に他のプロセスも起動するとファンが回りっぱなしになり、本体もかなり熱くなるようになった。
そんなところに、去年出たMac miniのいわゆる「竹」モデルとFusion Driveの組み合わせがすごいと聞いて、欲しくなった。このスペックなら仕事にも使えるだろうしと思い、買うことに。家電量販店で本体とSSDを買って自分でFusion Drive化するという方法もあったが、SSDも拡張用のパーツも値上がりしていたので、手間賃も考えればアップルストアでCTOでもあまり変わらない。メモリは最大の16ギガにしたが、さすがにこれは1万円くらいの安いやつをネットで買って自分で換装した。メモリは半年前なら5000円ほどで買えたらしいが。それでも全部合わせて10万円を切るくらい。
本体に電源とLANとThunderboltをつないでTime Capsuleから同期してMacBook Airと同じ環境で立ち上げるまでわずか数十分。Apple製品はこのあたりの使い勝手がよい。さすがにメモリも潤沢なので、使うアプリを片っ端から立ち上げてもビクともしない。試しにDVD(もちろん、コピープロテクトのかかっていないやつ(棒))をmp4に変換してみたら、1パスだけど平均90FPSくらいでできた。ただし、背面の排気口から熱風が噴き出してきて驚いたが。この排気口の真上にThunderboltやUSBのコネクタが配置されていて、これらもかなり熱くなったけど大丈夫なのかな。まあ、ここまで過酷な労働は滅多にさせないだろうけど。
Fusion Driveの恩恵か、アプリは一瞬で立ち上がる。まだ本体のディスクは100ギガ程度しか使っていないので、物理的にはSSDマッピングされているからかもしれない。これからデータが増えてきたときにどうなるかは未知数。iTunesのデータは現時点で700ギガを超えているので、最初から本体に入れるのは諦めてUSB3.0の外付けHDDに移行した。
iMacはG5から始まって今まで3台くらい使ってきたが、現行モデルのデザインが好きじゃないのと、スペックが陳腐化したときにディスプレイの使い途が他にないというのがどうにも勿体なく思ってしまう。まだ使えるキーボードとマウスも結局買い替えるのと同じことになってしまうし。そういうこともあってMacBook Airをメインに使うようになったわけだけど、これからはデスクトップマシンはMac miniで行こうかな。
ところで、miniとはいっても設置面積はそれなりにあるし周辺機器などを積み重ねるわけにもいかないので、縦置きにしたくなって調べてみたところ、IKEAのナプキンホルダーがいいという意見があった。カスタマーレビューや「この商品を見た後に〜」が本来の用途とはもっぱら異なっていて面白い。実際使ってみると、確かに誂えたようにぴったりで、安定感もあり全くぐらつかない。
久しぶりに面白いマシンを買ったので、調子にのってここ2週間は寝る間も惜しんでいじり倒した。あまり活用していなかったBetterTouchToolを程よくカスタマイズし、SynergyでキーボードとマウスをVAIOと共有し、RictyフォントをインストールしてMacVimなどのデフォルトにして、アンチウイルスのソフトも入れた。
仕事用にXAMPPを入れてみたけどPHPのバージョンを上げるのが面倒そうなので、別個に入れることにした。以前はこういうパッケージはMacPortsで入れていたが、今どきはHomebrewがナウいらしい。使い勝手はMacPortsとあまり変わらないけど、Apacheなどのパッケージをインストールした後の設定のしやすさはHomebrewのほうがいい。
ということでLAMP環境もできて、それでもメモリもCPUもまだ余裕がありすぎるので、調子に乗って久々にParallelsを買い、Windows 8を入れてみた。Parallelsは以前のライセンス番号が残っていたのでアップグレード版というのにしたが、インストール時に特にそのようなことを聞かれることもなかったが、それでいいのか。しかし、昔のParallelsは不安定で常用するのには難があったが、今のバージョンはすっかり安定している。スタートアップメニューがなくなったと不評のWindows 8だが、ParallelsだとWindowsのアプリが全部Dockに入ってくれるので便利だし。他の仮想化ソフトも同じかもしれないけど、この使い方が一番便利なんじゃないか。Windows 8の一番のウリをぶった切っているわけだが。
Parallelsと同時にEclipseを起動しても何ら問題がないしApache+PHPも爆速なので、仕事の環境を全部このMac miniに移行しようと画策中。一番の問題はOfficeスィートだが、Microsoft Office for Macのお試し版を入れてみたところ、なかなかいいじゃないか。複雑なマクロやVBAの互換性はまだわからないけれど。
HDMIのポートも空いているのでデュアルディスプレイにするというのもアリだし、Thunderbolt対応で面白いハードウェアが出たら試してみたい。ということで、とうぶん楽しめそう。