星野之宣『タール・トラップ』

巻頭にはカラー原画が数点あって、掲載誌が「ウィングス」になってる。そういえば初期の「ウィングス」はかなりSF色が強かったっけなあ。だんだんBLっぽくなってきたのは、高河ゆんが出てきたころから?しかし、伸たまきというか、現・獸木野生が今でも描いているというのが驚きだ。
まあそんな懐かしさに浸りながら読んだのだが、既読なのは「サーベル・タイガー」だけかと思ったら、「レックス先生」は記憶にある。それにしても、コンコルドが出てくるくだりでちょっとびっくり。当時は、将来の旅客機は超音速機が当たり前になるんだろうなどドキドキしたものだが、いざ21世紀になってみればコンコルドはもうお役御免で、超音速旅客機どころか安かろう悪かろうで荷物さえ重量課金というチマチマした社会になっているとはなあ。嫌な「未来」になったものだなあ。