「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!FILE-04 真相!トイレの花子さん」の暗黒神、生コメンタリー(実況解説)上映会


なぜタグに[live]がついているかというと、これは白石晃士監督もコメントで参加して一緒に観る会だったのだ。
Twitterで相互フォローしている人がたまたまこのイベントのことを呟いていたのを見て、即予約した。座席は既に全部埋まっていて補助席しか残っていなかったので、あやういところだった。Twitterな人に感謝。
この「コワすぎ」シリーズは噂だけ聞いていて、評判もいいのでいつか観ようと思っていながらもなかなか機会がなかった。特にこの「トイレの花子さん」の評価はとても高い。本編を先に観るべきかとも思ったが、そんな時間もないし監督の解説を生で聴きながら映画を観るなんていう機会もそうそうない。
コメントは白石監督本人ではなく、監督に憑依した「暗黒神」によるとのことなので、上映前に参加者(約40人)全員で暗黒神に祈りを捧げると、なんと白石監督に突然異変が!という茶番(もちろん褒めてる)から上映開始。
映画本編は本当にスゴかった。白石監督の作品は今までに「オカルト」「超・悪人」「シロメ」の3編を観ていてハズレなしだったが(そういや「ノロイ」のDVDを買ってあるがまだ観てなかった)、この「トイレの花子さん」は特に素晴らしい。フェイク・ドキュメンタリーであることは当然わかっているわけだけど、それでも予想の遥か上を行くストーリーで、こんな着想があるのかと。「フェイク」以外の部分の異質さが際立っている。本編以外にも、「コワすぎ」シリーズのスピンアウトや「超・暴力人間」などの短編映画も数本。
それぞれに白石監督じゃなかった暗黒神のコメントがあったが、暗黒神のお言葉を口外することは絶対ならぬということなので詳しくは書けないが、フェイク・ドキュメンタリーならではの映画製作の裏話や、俳優との関係も聴けたりして、大収穫。たまにデイヴィッド・リンチにも言及していたが、こんなこともあろうかと「イレイザー・ヘッド」のTシャツを着ていったオレGJ。
監督本人も実に気さくでサービス精神旺盛な方で、上映作品の1つを収録したDVD-Rを配布した上に、イベント後に会場の外で希望者にはサインに応じてくれて、もちろんオレもサインしていただいた。
このイベントを企画したATTICの厚意もあるのだろうけど、ほんの1600円でこんなに素晴らしい体験ができるなんて。これだけのために監督が来札したわけではないかもしれないけれど、会場の使用料などを考えると絶対にペイしてないだろう。などと下世話なことを思いつつ、「トイレの花子さん」のDVDを今日限定で安く販売していたので買って帰ってきた。
札幌の、特にサブカル方面の中途半端さにはどうにも馴染めないのだが、これからはもうちょっとこういうイベントにも注意して情報収集することにしよう。