絶叫学級

そのうち観に行こうとのんびり構えてたら、今週いっぱいで上映終了、しかもモーニングショーなので今日しか機会がない。ということであわてて観に行ってきた。
原作は評価が高いらしいけど「りぼん」だし、きっとストライクゾーンからはかなりずれていると思われる。だから原作はどうか知らないけど、この映画に関してはホラー成分はかなり薄い。むしろ、学校における「いじめ」の構図を描いたヒューマンドラマという感じ。「いじめ」に関する描写はありきたりで、まあそうなるよなあ、という程度の感想しか持てなかった。
でもこれはきっと監督や脚本家、演出家といった大人達が悪い。というのも、舞台が女子校なので役者はほとんどが十代の少女なのだが、総じて演技力が高いのだ。これにはちょっとびっくりした。特に、影の主役ともいえる香取絵莉花役の松岡茉優の演技力と存在感が素晴らしい。彼女らの演技者としての経験が浅いと高を括ったか、役者としてのポテンシャルをじゅうぶんに引き出せていないんじゃないかと思う。
この映画を観たかった理由はもうひとつあって、それは新山詩織の歌に興味があったから。挿入歌と主題歌を歌っているんだけど、よく知らんがスイーツ女子御用達(たぶん)のミワだのユイだのレオだのとは、一線を画している(と思う)。きっとこれからシンガーとして頭角を現すようになる(んじゃないかな)。テレビCMに出てたり、まだシングルを2枚しか出していないのに今年いくつかの夏フェスに出演するというのがちょっと不安だが。