ももいろクローバーZ ライブ・ビューイング『第1回 ももいろクラシック 全国版』

5月にやった24時間Ustreamみたいな感じのユルいイベントを期待して、「LVのLV」に行ってきた。19時開演なので10分くらい前に会場に入ったら、もう自己紹介が始まっていた。
ももクロちゃん達と一緒にLVを観るイベントのLVなので、正直面白いのかなあという疑問を持ちつつも、何かサプライズがあるかもと思ったのだが……これは期待外れ。
たぶん、武道館で観ていた人たちにとっては楽しいイベントだったのではないかと思う。歌こそなかったものの、ももクロちゃん達が『春の一大事』の映像に合わせてダンスをしたり、じゃれあったりしている様子を直接見られるのだから。だけどその様子が映画館ではどのように映っていたかというと、画面の大部分が『春の一大事』のダイジェスト版で占められ、現地、つまり武道館のメンバーの様子は左下にワイプで小さく見えているだけ。だからフレームの外にいるメンバーが何をやっているかはわからないし、声がライブ時のものなのか、今喋っているものなのか、判断ができない。
あと、前述のようにオレはユルいイベントを期待して行ったのだけど、他の観客はいつものライブと変わらないノリだったので、どうにも馴染めなかった。まあこのことに関しては、まだ『春の一大事』のパッケージは発売されていないし、この映像を初めて観るという人が多かったからかもしれない。
要するに、イーガンの『ディアスポラ』記法を用いて表すなら、オレが期待したのは録画されたライブ映像(L*)を観てトーク(T)しているももクロちゃん達を観るという、T(L*)であったのに対して、実際に映画館で行われたのはやはりL**にすぎなかったということだ。ここで、n回繰り込まれたLつまりLn*はやはりL*に等しいので、家でパッケージを再生して観賞するのとあまり変わらないのである。……なんていうツマランことを考える余裕があったことが残念なのだ。