Perfume 4th Tour in DOME LEVEL3@京セラドーム大阪 1日目

海外公演のライブビューイングは観に行ったけれども、現場でのPerfumeのライブは真駒内アイスアリーナ以来約1年半ぶり。
東京ドームは年末の平日だし、2010年の初ドームライブにも行ったしで、今回は大阪に行くことにした。それに早割りの航空券だと、東京に行くよりも安いんだな。
アルバムの『LEVEL3』はもちろん買って聴いていた。アルバムとしての完成度は高いしクラブサウンドを意識した構成も面白い。だけど曲そのものに以前ほどの魅力を感じなかった。いずこねこやクルミクロニクル(そういえばどちらも活動拠点が大阪だ。サウンドプロデューサーは東京の人だったかもしれない)などのほうが、いわゆるEDMとしては中田ヤスタカサウンドよりも面白いし新鮮だ。
そういうこともあって、このアルバムにはどこか物足りない部分があるように感じていたのだけど、今日、それは欠落などではなく、『LEVEL3』がこのドームツアーと相補的なものであることがわかった。前半の曲順はアルバムとほぼ同じで、曲のつなぎも踏襲している。それにあのビジュアル・エフェクトが加わればもうほぼ完璧な総合芸術だ。その中に相変わらず方言丸出しのゆるいMCが入ることで、あえて隙を作っているのではないかと思えるくらい。
ビジュアルといえば、今日のライブ演出のレーザーは、赤、青、緑だけではなく、シアン、マゼンタ、イエロー、それに白も使われていた。レーザーってその原理からして単色光しか出せないものだと思っていたけど、今はこんなことができるの?それともあれはレーザーじゃあないのかな?白い光が近くの壁に当たったときには色収差が見えたんだけど、そうするとトリニトロンのような1ガン3ビームみたいな技術?あのプロジェクション・マッピングといい、最近のPerfumeのライブ演出(というかライゾマティクス)は、エンターテインメントとして突出しているし、技術的にも興味深い。
京セラドームは初めて、というか大阪に足を踏み入れるのがウン十年ぶりだったけれども、面白い会場だった。音も東京ドームより断然良かったし、全体的な形状が半球に近いので、前述のレーザーが天井に描く軌跡がとても美しかった。ステージそっちのけで天井に目が釘付けになることもしばしば。もしかしてそこまで計算して演出しているのだろうか。そうだとすると、東京ドームはまた違う演出になるのかも?
少々残念なことに座席がスタンドでやや遠かったのだけど、アリーナ後方よりはだいぶマシだった。会場全体が見渡せたし。今日は3塁側だったけれども明日は1塁側だし、ステージもアシンメトリーで飛び地(!)まであったから、また違った景色が見られるのだろう。