ロード・オブ・セイラム

『ブレア・ウイッチ・プロジェクト』と『ローズマリーの赤ちゃん』を足して10倍くらいに薄めたような。そんな感じなので、特にスゴイ見どころみたいなのはなかったけれども、大ハズレというわけでもなかった。
でもなぜかこういうアンチクライストものでしかもちょっと伝奇的な話は好きなんだよなあ。アパートのオバサン三人が本気を出し始めるあたりからスピード感も出てきたし、音楽が魔女の呪いを復活させる鍵になっているというのも面白い。
監督はミュージシャンだそうなので、主人公がラジオ局のDJをやっているというのもそういう関係なのかも。音楽といえば、The Velvet Undergroundの曲の使い方がなかなか効果的だった。
ところで、物語の章立てが一日単位になっていて「Monday」、「Tuesday」、……というように曜日が順次表示されるけれども、これがユダヤ教創世神話と関係しているとかそういう仕掛けでもあるのかなあと思ったら結局何もなかった。がっくし。