Melody of You

女性アーティストばかり4組が出演するイベントで、新山詩織が出るというので観に行ってきた。
新山詩織はずっと気になっていて、今までの(一般に流通している)シングルは全部持ってる。一応ライブ音源は聴いたことがあるのだけど、それでももしライブがアレだったらどうしようなどと思っていたけど、全くの杞憂だった。
歌はやや不安定なところはあるものの、あの特徴的な声と相まって、贔屓目だけれどもむしろそれが魅力的だったし、ギターはもう、18歳でこれだけ弾ければ充分だろう。というか、予想以上に上手すぎて驚いた。むしろサポートのピアノに、意気は合っているもののややぎこちなさを感じた。
上手いというか、面白い、かな。彼女の音楽的ルーツがどのへんにあるのかは知らないけれども、80年代UKネオアコの、それもスコットランド出身のギタリストという感じだった。ロディ・フレイムやノーマン・ブレイクみたいな、というのは褒めすぎだろうけど、とにかくそんな匂いがした。
トークはぎこちないどころか、いきなり大勢の観客の前に立たされた女子校生そのまんまだったけれども、彼女の場合はこれでいいような気がする。歌っているときには実にいい表情でむしろ堂々としているくらいなので、いっそMCなしでもいいんじゃないか。
初のソロライブが4月にあって、行けるかどうかわからなかったのでメール会員の先行予約には応募しなかったのだけど、今の状況だと日程的に行けそうな気がするので、一般発売で狙ってみよう。
あと、面白かったのは星野みちるという人。なぜか宇宙服のような衣装を着て登場したのだけど、曲が80年代の、こちらは日本のシティポップスど真ん中で、スクリーンの映像もそれを狙った雰囲気。これは曲がどストライクだったので終演後の物販でCDを買って、ちょっと話ができた。後で調べてみたら、元AKBの初期メンバーとのこと。オレにもいよいよAKBとの接点が。
ところで、今日のイベントってどういう位置づけだったのだろう。新山詩織目当ての客が比較的多いような雰囲気ではあったけれども、トリは別なアーティストで、あまり好みじゃあなかった。客も今どきめずらしい地蔵ぞろいで微動だにせず、出演者も困惑気味だった。なのに、ほんの一瞬だけお約束らしきコールが入るところがあって、ヲタ、じゃなかった固定ファンがちゃんといたのかと。
いずれにしても、念願の新山詩織が観られたし、星野みちるという発見もあったので良いイベントではあった。